法政の逆襲3〜〜

上智「このところ東京では天下分け目の合戦が繰り広げられているわけだが。」
ICU「私は先日一橋から召集を受けた。断ったが、また召集をかけてくるだろう。」
理科大「正直私にとってはいい迷惑だ。いままで平穏だった神楽坂も今や草一本生えぬ焼け野原。」
上智早慶が苦戦している中、このままいけば我々が駆り立てられるのは明白。」
ICU「そうなれば我々はどうなるだろうか?」
理科大「今はまだいいが、戦が激しくなり関関同立や旧帝自らが本格的に攻め込んでくると我々にはどうしようもない。
    実際、この間九大が乗り込んできたときは芝工、埼玉県医たちがやられた。」
上智「我々に未来はないな…」
理科大「このままの状況が続けばな…。だから我々は何か対策を講じなければならないのだが…。」
ICU「対策といっても…」
上智「何かアイデアがあるのか?理科大よ。」
理科大「ああ……。うまくいくかどうか分からないが……。」
ICU「なんでもいい。言ってみてくれ。」
理科大「……北陸へ行く。」
上智ICU「!?」
理科大「戦の火花はまだ北陸には飛んでいない。しかも北陸には金沢、新潟と有力な大学もある。」
上智「彼らと手を組むのか?」
理科大「あぁ、だがそれだけじゃない。東大軍からいくつかの大学を引き抜いていく。」
ICU「だがそれでは京大軍が圧倒的に優勢になる。奴らが関東を征服したら次は当然北陸。結局同じことだ。」
理科大「あぁ、それは分かっている。確かにこの東対西の戦で勝ったほうを北陸がたたくためには
    両者を疲弊させることが必要だ。そこでだ……京大軍からも引き抜く。」
上智「!?それは不可能だ!戦っている最中だぞ。」
理科大「それが不可能でもない。いま法政が明治と関学の間で揺れている。
    うまく法政を関学と一緒に引っ張ってこれれば、他の関西大や立命館たちも引き抜けるかもしれない…。」
ICU「たしかに上手くいけばこれ以上ない話だが…。」
上智「だが東大たちにバレたら真っ先にオシャカだぞ。」
理科大「あぁ。だからこの話は秘密裏に進める。皆も決して他言しないように。」



〜〜
学習院「まったく、あちらこちらで馬鹿な事して、、静かに勉強もできないじゃないか、、」

北海道「ここが、、東京、、」
東北「、、焼け野原か、、、あれ?あそこにいるのは確か、、」
北海道「学習院じゃないか?おーーーい、学習院!!」

学習院「ん!?東北さんと北海道さん!!??何やってるんですか?、、ま、まさか!!」
東北「いやいや、僕は君達と争うことなんて考えてないよ、ただ、彼等の戦いを黙認してるだけさ」
北海道「そうそう、こんな事で無駄な力を使っても、意味無いしね」
東北「君は、、勉強してるのか?こんな荒地で、、」
学習院「仕方ないですよ、関東地方は今はどこも戦国時代の合戦場みたいですから、、はは」
北海道「そうか、、この戦いが終ったら、君に新しいキャンパスを上げよう、それまで努力をしてくれたまえ!!」
学習院「はい!!ありがとうございます。ところで、、戦いを終らせる方法って?」
東北「ああ、ぼくと北海道、名古屋の3人は相互不可侵ということで、ひそかに密約を結んでね」
北海道「関西勢+αと関東勢の実力はイーブン、力も無くなりかけるのは同時。」
東北「そこで、ぼくら3人が2つの勢力の間に入って、終戦に結びつけるという訳さ」

学習院「そうですか、あなた方も頑張ってください!!(この方々なら、、もしかして本当にやってくれるのかもしれない、、)」



〜策略の嵐〜
長引く東西決戦。中でも大将同士の激突は熾烈を極めていた。
東大「正直、ここまでやるとは思わなかったぞ」
京大「そちらこそな、だが勝つのは私!日本一はこの私だ!!
   京都伝統流奥義"金閣銀閣フィーバー"!!」
東大「ならば!東京首都流奥義"東京タワー333連打"!!」
ズゴゴゴ〜ン!!!

そして、ナンバー2にあたる阪大・名大と早稲田・慶應の戦いは…
阪大「くっ…私立の分際で…!」
早稲田「どうした、さっきまでの勢いは!」
慶應「コンビネーションに徹した我々に勝てるのは東大さんと京大くらいだ、諦めろ」
阪大「ふん、旧帝をなめてもらっては困る。勝負はこれからだ、行くぞ名古屋!」
名大「………」
阪大「どうした?」
名大「悪いな…俺の夢、俺の理想のため、退かせてもらうぜ」
阪大「何ィ!?バカな…裏切るつもりか!」
名大「裏切る?元々俺は三重生まれなんでね。関西のお前等に付き合う義理はねぇよ」
阪大「共に東大を倒そうと誓ったじゃないか!」
名大「ああ、本気にしてたのか?めでたい野郎だ。
   日本の火薬庫である東大と京大を消すのが"俺達"の目的だからな」
阪大「"俺達"だと!?他にも裏切り者がいるのか!!」
名大「そこまでは言えねぇよ、それじゃあな」
名大は砂煙に紛れ、戦場を去っていった。
早稲田「どうした、仲間割れか?」
慶應「阪大一人ならば勝機ありだ!」
阪大「く…かくなる上は、俺一人で早慶二人を葬ってやる!!」

その頃、板挟み状態の法政にある男が近づいていた。
法政「結局、関学と明治からは逃げてしまった…どうすれば…」
??「悩んでいるようだね」
法政「あっ!上智さん!何でここへ?」
上智「久しぶりだね、実は君にいい話があるんだ…」



〜〜
東大軍と京大軍が天下分け目の大決戦を行っている中、密かに集まる集団があった
??「われわれこそが21世紀の関東大学界を担う星になるっ!」
??「東大やMARCG好き勝手にさせてたまるか!」
今ここに新たな勢力が立ち上がりつつあった。

都立大「もはや我慢ならん、勝手に我々のシマを荒らしやがって」
横市大「全くだ、東大とMARCGは勝手すぎる」
高経大「我々は地域に根ざして静かに暮らしていたのに…。」
前橋工「我々も立ち上がろう!関東公立大学の底力を東大やMARCGにみせつけようではないか」
All「そうだそうだ!」
茨城医療「時に諸君、一揆を起こすのは良いが、我々だけでは力不足ではないか?単科大学も多いし、このままでは力不足は否めない」
埼玉県立「しかし、他に同盟になりそうなところなんかあるのか?」
横市大「隣の東北や北陸の公立大はどうか」
群馬県女「それだけでは手ぬるいわ、この際全国の公立大に呼びかけるべきよ!」
都立大「うむ、公立大一揆であるな、皆のもの大いにやろうではないか」

All「おおーーっ!!」
かくして第三勢力「関東公立大連盟」の登場によって戦局は新たな展開を迎える(のか?)


上智始動〜
上智と法政は安全な場所へ移り、話をすることにした。

法政「…で、いい話ってのは何ですか?」
上智「ああ…実は、この戦争を終結させる方法を考えていたんだ」
法政「あるんですか!?」
上智「あるにはあるが…それには君の協力が必要なんだ」
法政「俺の?」
上智「うむ。君は紆余曲折を経て、東西に通じている唯一の大学となっている。
   そのパイプを利用したいのだ」
法政「俺のパイプ?毛細血管なみに細いですけど…」
上智「心配するな。つながっていることが重要なのだ」
法政「そんなもんですか」
上智「ああ。だから、君には"戦力の引き抜き"に協力してもらいたい」
法政「ひ、引き抜き?」
上智「そもそも、この戦争の根本にあるものは旧帝間の覇権争いだ。
   当然、両軍内には面白くない者、仕方なく戦ってる者もいるだろう。
   狙いはそこだ。君が関西方面の大学を説得してくれ。最低10校は欲しい」
法政「上智さんはどうするんです?」
上智「私は関東の大学を説得する。
   その後、戦火の及んでいない北陸方面で戦力を蓄える。そして…」
法政「そして…?」
上智「我々が一気に東大軍と京大軍を叩き、この一帯を制圧する」
法政「そううまくいきますかね?」
上智「いかせるのだ!そして、私が日本を支配…」
法政「支配?」
上智「い、いや何でもない。では、私は東大軍の説得に向かうのでこれで…」
法政「あ!……行っちゃった」

その頃、北陸に到着していた理科大とICUは…。
理科大「ガハァッ!な、なぜアンタがここに…」
ICU「つ、強すぎる………」
都立「北陸地方とは良い着眼点だが、誤算があったな。それは我々"関東公立大同盟"の存在だ」