法政の逆襲11〜腐っても鯛〜

【前回までのあらすじ】
軍を離脱した東大と再会した法政。そこへ学習院が現れた。

学習院「捜したぞ、法政!」
法政「学習院!」
学習院「東京へ戻ろう。お前の力が必要なんだ…」
法政「俺の力…?」
学習院「ああ。俺はあれから北大達に見切りをつけ、新しい人達と戦争終結を目指してる」
法政「新しい人達って?」
学習院「帝京さ…」
法政「帝京!?最初の犠牲者って聞いてたけど…」
学習院「あの方がそう簡単に死ぬはずないだろう?“死んだふり”ってやつさ」
法政「へえ」
学習院「七武神の介入もあり、日本を救えるのはもはや帝京しかいない。
    そして、彼はお前の力を必要としている。戻ろう!」

『帝京が日本を救う?あいつがそんなタマなはずがなかろう…』

学習院「誰だ!?帝京を侮辱するのは!」
東大「私だが?」
法政「と、東大さん…何もいきなり…」
学習院「東大がいたのか…そんな浮浪者同然の格好では分からなかったぞ」
法政「学習院!失礼だぞ!」
学習院「ふん、法政よ、よく見ておけ。かつての帝王の最期をな!」
東大「かつての部下のよしみだ…その仮面はぎ取ってやろう。
   東京首都流奥義“ハチ公の遠吠え”!!」

アオオオ〜ン

学習院「あれ、俺は今まで何をしていたんだ…」
東大「ハチ公の悲しき遠吠えは全ての異常を浄化する…おそらく、帝京のやつに洗脳でもされていたのだろう」
法政(す、すごい………これが東京大学………!)

〜〜
工作員A「(・∀・)ヒソヒソ…学習院の洗脳が解けたようでし…(・∀・)ヒソヒソ」
立命館「そうか。情報収集ごくろう。では・・・時は、満ちたな。」

そのころ予備校軍の本拠地
河合「最近めっきり代ゼミの姿をみなくなったなぁ・・・」
駿台「あぁ。いなくなると寂しいもんだな。帝京が風邪とか言っていたが、一応見に行ったほうがいいんじゃないのか?」
帝京「!?」
河合「そうだな。これからが大事な時なのに人手不足は避けたい。見舞いに行ってやるとするか。」
帝京「そ・・それはやめた方が!かなり風邪をこじらせていたいたようですからっ!うつりでもしたら大変です!」
駿台「ちょっとくらい良いだろ。あいつも寂しいだろうしなw」
帝京「ちょっ・・ちょっと待って!」
              バタッ
職員「大変です!テレビで・・今テレビで!!!」
河合「どうしたんだ?今昼ドラを見ながらマターリしているんだ。邪魔をするな。」
職員「そんなこと言ってる場合じゃ!偏差値操作がマスコミにバレたんですよ!!」
帝河台「なにぃ〜〜!?」

〜〜
アナウンサー「では、今回の騒動を受験生達はどう思っているのでしょうか?生の声を聞いてきました。」
受験生A「前からおかしいと思ってました。やっぱりね・・という感じです。河合塾に通っていましたが、あんたペテン予備校やめて四谷学院行きます。」
受験生B「言葉もでませんね。完全に受験生をなめてます。東大けって東海大学へ行った俺はいったい何なのかと小一(ry・・・」
受験生C「昨日なんて母親がヒステリック起こしちゃって大変でしたよ。三大予備校は終わりだなこりゃ・・・」
アナウンサー「以上、受験生の生の声をお伝えしました!」
         「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
河合「いったい誰がバラしたんだ・・・駿台!お前か!?」
駿台「何を言ってるんだ!俺も被害者なんだぞ!!」
帝京「(やばい雰囲気に・・・)」
河合「では誰が・・・・代ゼミかぁ!!!!!!!」
駿台あいつだ!最近姿を見せないと思ったら!!!」
               ドンドンッ
マスコミ「河合さ〜ん、駿台さ〜ん。偏差値操作の件でお話を伺いたいんですがねぇ。お時間いただけますか〜?」
マスコミ「訴訟起こすって言う動きもあるんですよ〜早く出てきたらどうなんですか?」
帝京「(ここはひとまず退散・・・と)」
河合「まずいことになった・・・どうする駿台?」
駿台「わからん・・・もう逃げ場はないな・・・」
河合「潮時か・・・ん?帝京の姿がないようだが・・・。」
駿台「まさか!?あいつ自分だけ!!??」
マスコミ「いるのはわかってるんですよ〜!裏切られた受験生の身にもなって下さいよ!」

   その日、事実上三大予備校は生徒数0となり、倒産した。

立命館「予備校連合壊滅、と・・・工作第一弾は成功だ。結局やつらは戦況を複雑にしただけだったしな。何が平和だ。では次へうつるとするか・・・」



〜法政VS東大〜
学習院を寝かせた後、東大の衰えぬ実力を垣間見た法政は…
法政「戻りましょう!東大さんなら七武神だって…」
東大「今のは学習院がかつての部下だったからだ。それに、私には七武神に対抗できる実力も権力もない…」
法政「やるだけやってみましょうよ!」
東大「やるだけ無駄だ」
法政「仲間集めとか手伝いますから!」
東大「お前では、どこかの傘下に下るのがオチだ」
法政「え〜と、それじゃあ…」
東大「黙れ!私はもうこんな国、どうなってもかまわんのだよ!」
法政「は?」
東大「!」
法政「いったい、どれだけの人間がお前を受験し、どれだけの大学がお前を慕ってきたと思ってるんだ?
   それら全てどうでもいいって言うのか!!」
東大「………」
法政「お前の為に勉強し、お前の為に浪人し、お前の為に戦い、お前の為に死んだ…
   お前に振り回された人間や大学はもう関係ないわけか?」
東大「………」
法政「自分の為に、他人の為に、何かの為にとりあえず動く!基本だな、生きてる上での。
   そういう意味じゃ、帝京、関西や予備校のほうが余程自然だよ。奴らがどんだけ腹黒いかは知らないけどさ」
東大「言ってる事がメチャクチャだな、これだから私大は…」
法政「メチャクチャでしょうよ。でも、俺は決めました。東京へ戻ります。せいぜい動いてくたばってきます」
東大「………」
法政「もう俺は行きます。東大さん、最後にお願いです。一緒に来て下さい」
東大「………」
法政「分かりました、残念です。それじゃあ…」
法政は下を向いてる東大に踵を返し、東京へ向かって歩き始めた。

東京―――――
法政「戻ったのはいいけど、何をすればいいのやら…あれだけ東大さんに好き勝手言ってこの有様か…
   二日酔いの薬でも買おうかな…」
??「おいおい、しっかりしたまえよ。私をここまで来させたのだから」
その声の主は東大だった―――――



〜〜
壊滅状態となった予備校軍から離脱した帝京。

帝京「くっ・・・いったいどーなっているんだ・・・計画が全て台無しじゃないか。とりあえず学習院に連絡だ。」
電話「(おかけになった電話番号は、現在使われ・・・・・・)」
帝京「おいおい・・待ってくれよ!学習院は完璧に洗脳したはずなのに!!くそっもう一度!」
電話「(おかけになっ・・・・)」
帝京「じゃあ俺はどーなるんだよぉ!このままくたばれというのか!?」
???「その通り・・・だな・・・」
帝京「なにやつっ!?」
???「帝京・・・やっと・・・・見つけた・・・・」
帝京「お・・お前は!!」



〜帰還〜
東京へ戻った法政と東大。
法政「どうしましょう?」
東大「私もお前もしばらく戦線から離れていたからな…情報集めが先だろう」
法政「そうですね。どうします?」
東大「信頼のおける者に聞くのが一番だろう」
法政「誰かいますか?」
東大「一橋達に情報をもらおう」
法政「大丈夫ですか?東大さん軍を離れたんじゃ…」
東大「別に指揮権を返してもらおうという訳じゃない。ただ情報をもらうだけだ。大丈夫だろう」
法政「………」

法政達は東大軍の総本部へ向かった。幸い場所は以前と同じのままだった。
東大「久しぶりだな。相変わらず門番か、国士舘
国士舘「あ、あ、あ…」
東大「争いに来たわけじゃない。情報が欲しいだけだ。用が終われば、すぐ帰る」

国士舘に案内され、総司令室へ。
東大「久しぶりだな」
法政「ど、どうも…」
一橋「何の用だ、東大。今更、総司令官に戻りたいとでも?そこまで甘くないぞ」
東大「我々は我々のやり方でやる。ただ情報が欲しいだけだ…。
   調子いいかもしれないが、これ以降、お前達に関知しない事を誓う」
一橋「早稲田、慶應。二人を殺せ!」
早稲田&慶應「はっ!」
早稲田「喰らえ、大隈流奥義“広末キャノン”!」
慶應「福沢流奥義“天は人の上に人を落とす”!」
東大「仕方あるまい、東京首都流奥義“お江戸でござる”!」
ズガガーン!!
早慶「ぐわわ〜〜〜!」
一橋「なるほど、日本一は伊達ではないな!」
東大「来るか!?」
法政(俺は………?)

〜敗北〜
向き合う東大と一橋。場に緊張が走る。
一橋「はっきり言おう。私もあれから特訓した…負ける気はしない」
東大「やけに強気だな。ならば決着をつけてやろう!」
早慶法(ごく………)
一橋「しかし、私は総司令の身…なるべく傷は負いたくない」
東大「そうか。ならば情報を…」
一橋「そうではない」
東大「…どういうことだ」
一橋「一瞬だけ…ハーバードさんの力を借りる…」
東大「借りる…?」
一橋「ハーバードさんは我々を養子とした証として、自らの血を分けてくれた」
早稲田「ま、まさか!」
一橋「その血をこの身に流せば、ほんの数瞬だが、ハーバードさん並の力を得られるのだ。
   もっとも、ハーバードさん自身はこの事実に気づいてないようだが」
慶應「だ、ダメです!ハーバードさんはそんな使い方は望んでいません!」
ポタン…
一橋は取り出した血液を自分の体にまぶした。
一橋「ククク…ハーバード大学一橋分校の力を思い知れ!」
東大(どれほどの力か知らないが、数瞬ならば…)
一橋「私の能力は橋の力を操る能力…“レインボーブリッジ”!!」
ドゴォッッ!!
東大「ぐばァ!!」
東大は一撃で倒れた。法政も巻き込まれ、気絶した。
一橋「ふん、こんなものか」
早稲田「………」
一橋「東洋、こいつらを牢獄にぶち込んでおけ!」
東洋「はっ!」
二人は為す術無く捕らえられてしまった。



〜〜
帝京「お・・お前は!!同志社!!」
同志社「探したぞ・・帝京・・・同女の無念・・ここで晴らす!!!」
帝京「(こいつの目・・・殺気に満ちている!)待・・待て!お前あのことを言っているのか!?なら謝る!俺が日本を支配した暁には西日本をお前にやろう!ほ・・ほらこれが手付金だ・・!」
             バサッ(同志社の目の前に広がる札束)
同志社「・・・・・・・。」
             ドキュンッ!(打ち抜かれる札束)
帝京「あぁ〜!お前なんてことを!しかもお前・・それ・・拳銃!!!」
同志社「お前如きに日本は支配できん!人気、実力の面でも一目瞭然だろ!そして・・・お前はここで死ぬのだしな!!!」
             帝京に銃口が向けられる
帝京「ひっ・・ひぃ〜〜〜!!!せめて!命だけでも・・・お前の目的はなんだ!?協力するから!なんだってするから!」
同志社「これから死ぬヤツにやる言葉はない。今までの悪行、そう・・とりわけ同志社女子を殺した罪、全てあの世で償ってもらう!」
帝京「!?待て!俺は同志社女子を殺
              ズギュン!
                  ・・・・・・・・・・。」
同志社「言い訳は・・・聞きたくない・・・。同志社女子よ・・・なぜこんなやつに・・・。」

〜〜
立命館に会うため京大軍の要塞へ向かった同志社

同志社「この要塞も久しぶりだな・・・まだキレイなあたり、ここには攻め込まれていないのだろう。」
???「同志社!!」
同志社「そ・・その声は!!同志社女子!!」
同女「良かった・・・また会えたわね。」
同志社「・・・・・・いや、これは何かの間違い。夢でも見ているのだろうか?廃校になった大学が復興するなんて・・・長旅で疲れてるな、俺も。」
同女「?なにを言っているの?」
同志社「え・・・だってお前は帝京に殺されたって。立命館の手紙に・・・。」
同女「帝京!!??」
同志社「え!違うのか?立命館!あいつ・・・謀ったな!同志社女子!立命館はどこにいる!?」
同女「あ。。おそらく京大様のところに。」
同志社「ありがとう。まだ積もる話がある。また後で会おう。」
同女「う、うん・・。(同志社・・・私はあなたに言わなければいけないことが・・・)」
             
          同志社立命館のもとへ向かった。

〜〜
工作員A「ヒソヒソ(・∀・)・・・同志社が帝京を殺してくれたようでし。まもなくここへ・・・ヒソヒソ(・∀・)」
立命館「そうか。工作第二弾も成功だな。ごくろう。」
工作員A「ヒソヒソ(・∀・)・・・東大軍の偵察に行った工作員Bとの連絡が取れませんが・・・ヒソヒソ(・∀・)」
立命館「なに!?・・・調べておいてくれ。もう同志社がくる。」
工作員A「ヒソヒソ(・∀・)・・・御意・・・ヒソヒソ(・∀・)」

                ウィーン(入り口が開く)

同志社立命館!!!どういうことだ!?」
立命館「誰かと思えば同志社じゃないか!京大さん、少し同志社と二人きりで話をしたいのですが。」
京大「同志社・・・今までいったいどこへ行っていた?まぁいい。その話は後でじっくり聞こう。立命館、奥の部屋を使え。」
立命館「はい。」
同志社「え、おい、ちょ・・ちょっと!」
立命館「いいから、こっちへ来てくれ。」

〜〜
             同志社立命館は奥の部屋へ
立命館「京大さんに話を聞かれると面倒なのでな。・・・・まぁお前が根が単純なヤツで助かったよ。」
同志社「!?どういう意味だ!?それより同志社女子は死んでなんかいなかったじゃないか!!お前俺にうそを!!」
立命館「うそはついたつもりはないが。俺はただ手紙に「同志社女子が帝京にヤられた。」と書いただけだ。」
同志社「つまり殺されたんだろ!?」
立命館「いや、ヤられた、すなわちレイープだな。俺もショックだったが。」
同志社「レイープ!?だからあの時・・・。だが、立命館、俺は帝京を殺してしまった。」
立命館「そうか。協力に感謝する。」
同志社「は?」
立命館「お前の勘違いは予測されたことだった。書いてあっただろ?『工作ハ万全ナリ』と。」
同志社「じゃ・・じゃぁお前俺に帝京を殺させようと!?」
立命館「そういうことだな。うまく歯車が噛み合ってくれて幸運としか言いようが無い。」
同志社「俺を・・・利用したわけか。帝京はいずれなんとかしなければいけないと思ってはいたが・・・。しかも同志社女子をレイープ・・・。」
立命館「すまん同志社!こうするしかなかった!今回ばかりは許してくれ!真の自由のためだろ?あと、これからお前の協力が必要なのだが。頼まれてくれるか?」
同志社「くっ・・・大学を殺めて真の自由か・・・まぁいい。お前は頭がきれる。その話、のった。」
立命館「恩に着る。やはり・・・お前は親友だよ。」
同志社「気持ち悪いこと言うなよ。共に、真の自由を、未来の平和を掴み取ろう。」
立命館「あぁ。今後の計画は後で説明する。他言は厳禁だ。早く同志社女子の所へいってやれ。京大さんには俺がなんとか言っておく。」
同志社「助かる。では。」
            同志社女子の真実を知った同志社は、彼女の傷を癒そうと、一晩中語り合った。幸せな時を過ごした。
            数日後、最終決戦の火蓋が切られることも知らずに・・・。



〜秒読み開始〜
牢屋に閉じこめられた東大と法政。
法政「情報を得るどころか、遮断されてしまいましたね…」
東大「すまん、私の読みが甘かったばかりに…」
法政「いえ。ところで、連中はなんで俺等を殺さなかったんでしょうか?」
東大「さあな、昔の仲間だから情が沸いたか、部下を鼓舞するために晒し首にでもするのか、
   拷問をかけていろいろ聞き出すのか、それとも…」
法政「や、やめて下さいよ…希望が無くなっちゃいますよ…」
東大「大丈夫だ。出る方法はある」
法政「え?」
東大「それはな…」

一方会議室では、来たるべき最終決戦に向けての会議が行われていた。
一橋「いよいよ決戦は近い…」
早稲田「ここまで来たら全力で戦うのみです!」
立教「我々MARCも準備は万端です。いつでも出陣の命令を!」
一橋「落ち着け、この会議はいくつも解せない点があるから開いたのだ」
慶應「解せない点…?」
一橋「まず、突然の予備校連合の壊滅だ」
早稲田「あれは内部の背信者、つまり代ゼミがマスコミに密告したって事で解決したじゃないですか」
一橋「死んでいたんだよ、自宅で代ゼミがな…。しかも、死亡推定時刻は予備校壊滅のだいぶ前だ…」
立教「なんですって!?じゃあ誰が偏差値操作をマスコミに…」
一橋「それが分からん、余程の手練れだろうな。京大軍か、他の勢力か…」
早稲田「いずれにせよ、厄介ですね…。それだけの大仕事を何の証拠も残さず…」
一橋「それともう一つ。斥候の情報だが、同志社が帰国した」
慶應「それが解せない点ですか?ハッハッハ、たかが同志社、どう動こうと問題ではありません。
   おおかた、戦争が嫌になって外国へ飛び出し、ホームシックになり、帰ってきたってとこでしょう」
早稲田「そうですよ、阪大が七武神に援助を頼もうと渡米したのは知っていますが、
    同志社がそんなパイプを持っているとは思えませんし…」
立教「同志社に外国に通じている仲間がいるなら別ですが、そんな話は聞いた事ないですしね」
一橋「ならいいんだがな…(何か嫌な予感がする…)」
会議は適当なところでお開きになり、最終決戦へのカウントダウンが始まったのであった。


〜最後の勢力〜
東医歯廃校後、無気力だった医科歯科連合だったが―――――
神戸「最近、京大軍の動きが慌ただしい。いよいよ最後の戦いが始まるようだ」
神医「いよいよか…」
神戸「俺達はどうする?」
神医「決まっているだろう。参戦だ!」
神戸「そう来たか、嬉しいぜ!それじゃ旧帝軍にも伝えてくる」
神戸が部屋を出た後、神医はつぶやく。
神医「東大軍も京大軍も七武神…つまりアメリカに頼る有様…
   俺達がこの状況に風穴を開けてやる!!
   見ていろ、東京医科歯科…俺達が夢見た日本を実現させてやるからな!」

そして、牢屋の中の法政と東大は…
法政「じゃあ…やりますか」
東大「うむ」
法政「この野郎!てめぇのせいで、捕まったんだろうが!」
東大「うわ、止めろ!」
法政「ぶっ殺してやる!」
東大「何するんだ!だ、誰か!」
そこに衛兵の亜細亜がやってくる。
亜細亜「何やってるんだ!」
東大「こいつがいきなり暴れ出して…」
法政「るせー!お前がいなけりゃ捕まらなかったんだ!!」
東大「あ、あ、あ、開けてくれ…殺される!」
亜細亜「(こいつらは大事な駒だからな…)ちっ出ろ!」
ガチャ
東大&法政「チャンス!」
ドカッ!
亜細亜「ぎゃあ!!」
東大「上手くいって何よりだな」
法政「いやぁ、ハハハ」
二人は気絶している亜細亜を牢屋に入れ、手を握り合った。



〜〜
東大軍の総本部で密かに偵察をしていた立命工作員B。しかし、一橋の“レインボーブリッジ”の凄まじい破壊力に巻き込まれ、瀕死の状態で逃げ出してきた。

工作員B「はやく・・・ボス(立命館)にこのことを伝えなければ・・・・一橋はとんでもない力を・・・・・。」

          そのころ京大軍の要塞では
立命館「遅い!遅すぎる!!」
同志社「まぁ落ち着け立命館。何が遅いというのだ?」
立命館「東大軍の偵察に向かわせた工作員Bのことだ。このところ音信不通。そして帰還予定日を一週間も過ぎている。何かあったとしか思えん。」
同志社「東大軍に捕らわれた、なんらかの事件に巻き込まれた、何者かに殺された、この三つのどれかだろうな。」
立命館「嫌な事を言うな・・・工作員C、ちょっと行って様子を見てきてくれ!」
工作員C「ヒソヒソ(・∀・)・・・御意・・・ヒソヒソ(・∀・)」
同志社「・・・・また工作員か。お前いったい何人工作員がいるんだ?」
立命館「ざっと全国に・・・100名くらいか。全国の大学の動きを見張らせているのでな。」
同志社「100!?そんなにいるのに今まで気付かなかったとは・・・恐るべし、立命工作員。」
立命館「今わからないのは東大軍の動きだけだ。それが一番肝心なのだが・・・。」
同志社「で、どうするんだ?東大軍と京大軍をぶつけるのか?そーなったら俺達も無事には済まないだろう。もっと誰も傷つかずに、平和を得る方法はないものか・・・。」
立命館「もはや東大軍と京大軍の戦いではない。七武神の力のぶつかりあいかもしれん。ただの日本の大学ならまだかわいかったが、相手が七武神ではそう簡単には・・・。」
同志社「戦う・・・しかないのか?」
立命館「いや・・・最後の工作が成功すれば、望みは見えるかもしれない。しかし工作員Bが帰らないことには・・・くっ・・・」
同志社「捕虜にされていたらこちらの動きがバレているかもしれん。ICUが上手くやっているといいが・・・。」
立命館「ICU?あぁあいつも海外に行ったんだっけな。」
同志社「そうだ。そして俺と同盟を結び、両親でもあるスワースモア大とアマースト大の所へ向かった。もしかしたらそこから突破口が見つかるかもな。」
立命館「そうだな。だが、今は待つしかなさそうだ。」

〜〜
             工作員B捜索中の工作員
工作員C「早くBを見つけないと俺達まで戦いに巻き込まれちまう。戦いは好まん。ったくBはなにやってんだ!」
                      ・
                      ・
工作員C「ん?道端に誰か倒れている。・・・!?まさかあいつは!」
             走り寄る工作員
工作員C「やはりお前はBじゃないか!!・・・まずい、すでに虫の息だ。おい!しっかりしろ!!!」
工作員B「ん・・・。お・・まえ・・は?」
工作員C「Cだ!仲間の顔を忘れたのか!?」
工作員B「すま・・・ん。も・・う・・目・・・が見・・え・・ない。」
工作員C「なんてことだ。待ってろ!今すぐ手当てを!」
工作員B「いや・・・も・・う・・・俺・・は・・だめ・・だ。そ・・それ・・より・・は・・なし・・を・・聞いて・・・くれ。」
工作員C「(確かに、、、もう命は助からないかもしれん。)なんだ!?言ってみろ!」
工作員B「ひと・・・つ・・橋・・は・・七・・武神・・・と・・同等・の・・力を・・・手に・・・入れた。お・・恐らく・・早・・慶も。」
工作員C「それは本当か!?」
工作員B「あ・・あ。お・・・俺・・・も・・その・・力に・・・うっ!・・・・・」
工作員C「おい!しっか・・・ちっ、もうだめか。!!大変なことになった!早くボスに伝えなければ!」
???「おっと、そうは問屋が卸さない!・・・ちょっと古い言葉でしたかw」
工作員C「誰だ!?」
                東大軍の秘密を知った工作員Cの前に立ちはだかるのは!?



〜〜
その頃、、医大連では陣入りを果たした各大学が作戦場としてキャンプ設置していた。

京医「皆!!聞いてくれ!先日知っての通り東医歯さんが暗殺された!そこで急だが、新しいリーダーが必要だ!!!」
神医「また、リーダーが一人だとまた狙われる危険があるため、3人立てようと思う!!」
高医「なるほど、、で、その3人とやらは誰がなるのだ?」
香医「俺はリーダー向きじゃねぇーな、、、投票で決めるのはどうだ?」
産医「それがいい、早速はじめよう!!」

投票後、、

香医「京医8票!!神医7票!!高医5票!!、我が軍のリーダーはこの3人に決定する!!」
    このあと、他の医大たちは編みだくじで、この3人のいずれかの部隊に均等に入ってもらう!! 
    各部隊には一人づつ後から来る3人の旧帝さんも入る予定だから、気を引き締めろ!!以上!」

神医「神戸、お前はどうするんだ?」
神戸「ん?僕か?ほどほどに働くよ、縛られるのは余り好きじゃないし」
神医「そうか、、、なんにせよ、長かった戦争もこれで終わりなんだなぁ、、」

和医「おーい!!旧帝さんが到着したぞ!!!」

京医「これはこれは、よく来てくださいました。
東北「東医歯君が暗殺されたと言うのは、、
佐医「残念ながら本当です、、、そのため、京医、神医、高医の3人が新リーダーとなりました!!
東北「そうか。分かった。」
佐医「お疲れでしょう?夕食でも食べて休んでください。」
名古屋「ああ、すまないな」

〜〜
北大「やぁ、神戸!元気してるか?」
神戸「北大さん!お着きになったんですか?」
北大「ああ、つい先ほどな」
神医「まぁまぁ、飲んで下さいよ」
神戸「神医、仮にもリーダーの一人なんだから、はめ外しすぎるなよ。
  、、、ところで、先ほどから林の中にいる2人は誰ですか?」
北大「ふふ、さすがだね。出ておいで!!」
樽商「できるだけ、気配を消してたんですけどね。」
南山「はじめまして、神戸さん、南山です。以後お見知り置きを。」
北大「神戸、お前は別行動を取るつもりだろう?2人だけだが力を貸すよ、
    マイナーだが力は中々のものだ、足は引っ張らないはず。南山のほうは名大から借りてきた。」
神戸「ありがとうございます、2人ともこれからヨロシク」
南山&樽商「はい!!微力ながら頑張ります」
北大 「、、この前な、、変な噂を耳にした。一橋が東大と闘い勝ったというのだ。
     確か、東大はこの戦から手を引いたはず。それにいくら一橋が強くなろうとも宮廷の底力には到底追いつけないだろう、、
     神戸、お前様子を伺って来ててくれないか?」
神医「!!いくら神戸でも東大よりも強い奴の所に行かせるなんて、無茶です!!」
神戸「神医、お前には言ってなかったけど、1週間くらい前かな、東大さんを居酒屋で見かけた。
    みすぼらしい格好しててね、、そんな彼がどうして軍に行ったのか、興味あるだろう?
神医「お前、、そうは言ってもな、、」
北大「神戸、お前にこれを渡しておく。本当に危険になった時に使ってくれ、一度きりしか使えないが。」



いよいよ佳境!!??



〜〜
工作員C「誰だ!?」
東工大東工大というものです。」
工作員C「とっ東工大!?入院中のはずじゃ!!」
東工大「そうだったかな。」
工作員C「何しにきた!!」
東工大「あなたにいろいろ聞きたいと思いましてねえ。」
工作員C「聞きたいだと?これでも俺は立命館直属の工作員!捕まるくらいなら死を選ぶ!!」
東工大「そうもいかないんですよねえ。」
工作員C「なにっ!?」
東工大理科大。」
理科大「はい。」
理科大工作員Cに注射を打った。
工作員C「な・・・理科大まで・・・・・・うう・・・・な、何でもお聞き下さい・・・・・・。」
東工大「よし、こいつを運ぶぞ。」
理科大「もう一人はどうします?死んでますが。」
東工大「燃やしておけ。」
理科大工作員Bの死体に火をつけた。その後、二人は工作員Cを連れ、アジトへ向かった。
東工大「ただいま帰りました。」
MIT「私の調合した薬はどうだった?」
東工大「すごい効き目です。屈しず吐かずで名高い立命館工作員があっさりと。」
MIT「それにしても驚いたぞ。お前がやられた時は。萌え萌え言ってたしな・・・。」
東工大「その節はどうも・・・。」
MIT「まあ、あの程度の精神治療ならわけないがな。」
東工大「CIT様は?」
MIT[まもなく到着するだろう。到着次第、日本沈没作戦の開始だ!!!!!」



〜〜
――最終決戦前夜、千葉大

千葉大「…夏前に腹筋きたえねえとなあ」

――最終決戦前夜、何も知らない筑波大

筑波大「最近、学会を開いてもどこの大学も来やしない。
    みんなやる気無いのかなぁ…」



〜〜
――最終決戦前夜、早稲田・慶應

早稲田「…フー」
慶應「ふ、こんなところで隠れタバコかい?君は学生気分が抜けないみたいだね」
早稲田「習慣でね。ま、隠れて吸うタバコってものうまいもんさ」
慶應「となり、いいかな」
早稲田「断る必要なんかない。勝手に座れよ」
慶應「ええ、それじゃ遠慮なく」
早稲田「…で、なんか用か」
慶應「…同じ日の本の国を背負った大学なのに、私たちは結局戦うことしかできないのだろうか」
早稲田「くだらねえな。俺ら兵隊が考えたって何になる。売られたケンカは買う、それだけだ」
慶應「私も君も独立自尊、在野精神を第一の信念として生きてきたはずです。それがいつの間にか
この国は偏差値という鎖にがんじがらめにされ、大学は派閥の中生き残ることに必死になっていた。
君も気づいているはずだ。この国はこのままでは――」
早稲田「ハ!天下の慶應様ともあろうお方が随分とナイーブなことをおっしゃるもんだ!おまえはなあ
びびったんだよ!今日明日も知れぬこの戦いにな!臆病者は去れ!」
慶應「クッ!言わせておけばぁぁーっ!」
早稲田「!がはっ!…てめえ、そんな腰の入ったパンチかましてただで帰れるとおもってんのかぁぁ!」
――うわ!やったなてめえ!ドガバキ!おらあ!関節きまったぞ!ギブしろギブ!きくかよ!しねー!

ちょうど牢屋を抜け出した東大と法政は早大・慶大が争う声を聞いて身を潜めた。
法政「はわわわわあ。どどどどどうするんですか?!あの二人、本気ですよ!」
東大「事情は分からんが仕方ない、止めにいくぞ。このままでは騒ぎが大きくなってしまう。さあ!早く」
法政「は、はい!」

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〜〜
早稲田「はあはあ・・・だいったいおめえは昔っから気にくわなかったんだよ!わかってんだよ!人のこと見下しやがって!
いちいち尊大な態度とってんじゃねー!」
慶應「はぁはぁ・・・ふ、言いがかりだな。君の、その、余裕のない貧乏根性が生み出した、はあはあ・・・単なる劣等感だ」
早稲田「だからその態度が尊大だっつってんだよ!あーマジでムカツいてきた!ぶっ殺す!」
慶應「こちらとて!君との馬鹿げた戦闘でこれ以上消耗するわけにはいかんのでね!来い!」
早稲田「後悔しても遅えぞ!ヒロスエキャノン!標準セット!」
慶應「それはこっちのセリフだ!うなれ!諭吉ブレーード!」
――必殺の構えで対峙した二人の間に、突然物陰から飛び出すものがある。東大であった。
東大「双方待てぇい!」
早・慶「お、おまえは東大!?」
東大「この憂国の時、仮にも私立最高学府のおまえらが争うとは・・・どういう事態になるか想像がつくだろう!
これ以上戦況を複雑にしてどうする!」
早稲田「け!一度は逃げ出しておいてよく言うぜ!おれぁアンタが好きだった。尊敬してたんだ。何故、何故逃げた」
東大「・・・」
早稲田「く!答えろよ!答えてくれよ!何か、何か理由があったんだろ!?」
慶應「無駄ですよ、彼も私と同じように気づいたのでしょう。この争いの無益さに」
早稲田「うるせえ!もういい!おまえら二人ともぶっ飛ばしてやる!」
――早稲田のヒロスエキャノンにこれまで以上の粒子が収束してゆく。と、早稲田の背後に忍び寄る人影が
法政「反則御免!ロリフェェイス!オグラアンパンスラッシュ!」
早稲田「ぐふっ!こ、この技は法政の・・・不覚なり」
どさっ。

〜〜
法政「後ろからすいません、早稲田さん」
東大「よくやった法政。どうする慶應、早稲田は気絶しているだけだがしばらく足腰はたたんぞ」
慶應「ふ、どうやら形勢不利ですね。無駄な抵抗はしませんよ、どうぞ逃げてください」
東大「お主、さっき何か言っていたな。『この戦いの無益さに気づいた』とかなんとか」
慶應「さあ、言ったかな」
東大「まあいい。だが慶應よ、この戦い、東西の覇権争いではもう終わらんぞ。七武神の介入は誰かの
シナリオ通りに運んでいるように思えてならない。私の勘ではこの国を売ったやつがいる」
慶應「!なんですって!じゃあアタナはそれを見越して・・・」
東大「腐っても最高学府。みすみす利用されるのは癪に障る。いいかそのことよくよく気をつけるのだ」
法政「東大さん!気づかれました、追っ手がかかります!」
――いたぞー!そこだー!
慶應「ショーナンの波!」
――う、うわあ!流されるぅ〜
慶應「さあ今のうちに行きなさい!」
東大「すまない。恩に着る。いくぞ法政!」
法政「はい!慶應さん!お気をつけて!」
――さってゆく東大と法政の後ろ姿を見守りながら、慶應は深く息を吸った。
慶應「正念場ということか」

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〜各々の動き〜
法政と東大―――――
法政「大丈夫でしょうか、あの二人」
東大「さあな、本人達次第だろう。だが、あの目…昔と変わっておらぬ。きっと大丈夫だ…」
法政「そうですね」

東大軍―――――
慶應「申し訳ありません…」
一橋「逃がしたか…まぁ良い、今は奴らに構っている場合ではない。いよいよ戦いだ」
慶應「はっ!」

京大軍―――――
京大「阪大、例の兵器は?」
阪大「三日前に完成し、今日届いた。試射もしたが、完璧だ…」
京大「さすが、スタンフォードさんだな。よし、東大軍を一気に捻り潰すぞ!!」

同志社立命館―――――
立命館「く、工作員Cまで音信不通に…失策だったな」
同志社「ICUとも連絡が取れん、何をやっているんだ、あいつは…」
同志社(女)「待ちましょう。焦りは禁物だわ…」

東工大軍―――――
東工大「ようこそいらっしゃいました。CIT様」
CIT「いよいよ、日本を沈ませる時が来たか…」
MIT「うむ。適当に戦に乗じて大学殺戮を楽しんだら、あの兵器の出番だ!」

医大連と旧帝軍―――――
神医「神戸が戻りません、何かあったのでは…」
北大「しかしこの戦時下、下手に連絡するのは命取りだ。待つしかないな…」
神医(頼むぞ神戸、一橋の秘密を暴いてくれ!)

史実では最終決戦は2時間後―――――
開戦近し!!