法政の逆襲7〜〜 (4)

一人イギリスへ渡った同志社。彼は現在の日本の状況を全く知らない。

同志社「京の都が恋しい・・・立命館はうまくやっているだろうか・・・」
???「同志社!!」
同志社「おまえ!?同志社女子!?」
同志社女子「やっと会えた・・立命館にあなたが海を渡ったと聞いていてもたってもいられなくて・・・」
同志社「まさか俺を追ってここまで?」
同女「ええ。あなたならきっとここにいると思った・・・ここは私達の出会いの場所だもんね。」
同志社「あぁ懐かしいな・・・あの頃は新島先生もご存命だったが。」
同女「そうね・・・けど時間は元には戻らない・・・そう。今の日本も・・・。」
同志社「!?日本に何かあったのか!?まさかあの戦況からさらに・・・」
同女「今やあの列島は憎しみに包まれています。裏切りがまた裏切りを呼び、そして破壊を呼ぶ。先日富士の山が・・・」

〜〜
同志社「なに!?もはや大学同士の派閥争いではないのか!くっ・・俺は今まで何をしてたんだ・・・」
同女「予備校連合が難関校の偏差値を下げさらに戦況は複雑化しました。それに私が把握してるのはほんの一部だけでしょう・・」
同志社「こうしている場合ではない!早く日本に帰らなければ!」
同女「今帰るとあなたにまで危険が!私とここで暮らしましょう!今の日本は危険すぎる・・」
同志社同志社女子よ・・・俺は今の今まで自由というものを取り違えていたようだ。新島先生のおっしゃる自由は他の為の自由。俺は心の真理に叶わず、真理を心得ていなかった!ただ俺だけの自由だけを追い求めていた。何で今まで・・・」
同女「同志社・・・」
同志社「俺は俺の自由を他人の自由のために使う!それにはまずあの方々のお力が必要だ・・・」
同女「あの方々?」
同志社「世界的権威ケンブリッチ、オックスフォードさん達に聞けば何か良い策を教えてくださるかもしれない。同志社女子・・俺の頼みを聞いてくれるか?」
同女「ええ。もちろん!」
同志社「まず立命館にこのことを連絡しなければ。日本についたらヤツと共に行動する。このことは内密に・・そしてすぐ日本に戻り立命館に伝えてくれ。俺もすぐ後を追う。」
同女「わかったわ。あなたならきっと今の日本を救えると思う。けど、決して無理はしないで・・・あなたが死んだら・・・」
同志社「わかってる。命あっての自由だ。同じ志の社・・・俺達は同じ志で結ばれている。共に真の自由を掴み取ろうではないか。」
同女「同志社マンセーw・・・・いえ、気にしないで。じゃあここでお別れね。」
同志社「・・・あぁ。達者でな。」

同志社女子は一人帰路へとついた。同志社はケンブリッチとオックスフォードに会うためにイギリス南部へと向かった。

〜〜
同志社はオックスフォード大学にケンブリッジを呼び出し三校での会談が行われていた。

同志社「・・・・・ということなんですが、お力添えをお願いできないでしょうか?」
oxford「ソンナコトガ今日本デ・・・ドウスル?ケンブリッジ。」
cambridge「実ハソノ情報ハ数日前私ノ耳ニモ入ッテイタ。シカシ・・スマナイガ我々ハ君ニ協力ハデキナイ。」
同志社「は?なぜですか!?」
cambridge「東大京大ハ私トモoxfordトモ国際交流協定ヲ結ンデオルノダヨ。」
oxford「ソウ言エバソウダッタナ。悪イガ、ソウイウコトダ。」
同志社「ちょっと待ってください!あなた方はこれ以上日本の若者の学力低下が進んでも良いのですか!?」
oxford「ソンナコト知ッタコトデハナイ。コレダカラJAPは・・・。」
cambridge「学力低下トハ言エドモ、東大京大ハ学力ハ今ダトップレベルダ。良イ大学トノ協定ハ失イタクナイノダヨ。ワカッテクレ。」
同志社「彼らは今となっては偏差値30代の大学ですよ!そんなこと言ってる場合じゃ・・・」
oxford「偏差値ナドトイウ下ラナイ制度ハ我国ニハ存在シナイ!モウ話スコトハナイ!ココカラ出テ行ケ!!」
cambridge「申シ訳ナイ。他ヲ当タッテクレ。」
同志社「わ・・わかりました・・・。」

〜〜
同志社は途方に暮れ、街をさまよっていた。すると。

ドンッ!

同志社「うわっ!」
???「おっと。すまない。」
同志社「いえ、こちらこ・・・あ!お前は!ICU!」
ICU「おう。誰かと思えば同志社じゃないか。こんなところで何を?」
同志社「そんなことどうでもいいじゃないか。お前こそ何してるんだ?」
ICU「いや、それがな、ちょいと聞いてくれよ同志社。俺、上智理科大と組んでたわけよ。そんで北陸地方と組んで日本を支配しようとしてたわけ。そしたらなんと、関東公立大同盟とやらにあっさりやられちゃったわけだ。もうね、アフォかと。バカかと。」
同志社「どうでもいいが、お前しゃべり方が随分と変わったな・・・。」
ICU「最近2○ゃんねるとやらにはまっててな。まぁそんなことはどうでもいい。それで、命からがら逃げ出してきた所をあの方に救ってもらったわけだ。」
同志社「あの方?」
ICU「天下の東大様よ。それで俺は東大軍傘下に入ったわけ。今日はその初仕事よ。」
同志社「仕事って、こんなとこまできて何やるんだ?」
ICU「我々東大軍はオックスフォードとケンブリッジに協力を要請する。それで俺がその仲介役ってわけ。」
同志社「!?(ま・・まずい・・・ここは一先ず時間稼ぎだ)」
ICU「どうした?顔色が悪いぞ。」
同志社「い・・いやそんなことはない。ところでICU、お前今暇だろ?今日当たり一杯やらないか?」
ICU「いや、東大様がお急ぎのようだったのでな。すぐにでも両校に会わないと。」
同志社「そんなこといわずにさ。お前な、東大の命令如きで普段来てないイギリスくるんじゃねーよ。な?とりあえずイギリスを案内してやるよw」
ICU「なんかお前らしくないが・・まぁそれも悪くないな。戦争ばかりで俺も少々疲れた。」
同志社「だろ?それでは決まりだな。」
ICU「あぁよろしく頼むわ。」
同志社「(さて・・・どうしたもんだか・・・)」

その日この予想外の展開に、同志社ICUの案内をしながら打開策をねった。

〜〜
同志社は道を歩きながら考えていた。ICUとておそらく戦争を好まぬはず。なんとか
戦争終結のための我々の同士に引き込まなければ・・・
同志社ICU、お前は本心で東大について言ってるのか?」
ICU「いや、だが拾ってもらったのでな。上智理科大は役立たずだし」
同志社「俺は戦争を終結させたいと思っている。お前ももう分かっているはずだ
この戦いはもはや殺戮のみが目的の無意味なものとなりつつあるのを・・・」
ICU「だからといって俺にはどうしようもない。それに仮にそうしたくても
俺の力では役不足だ。」
同志社「俺と同士になれ。」
ICU「な・・・正気か?お前と俺二人で何が出来る。オックスブリッジも東大以
外は相手にしないぞ。」
同志社「お前は自分の生みの親を忘れたのか?」
ICU「生みの親?」
同志社「そうだ。お前はもともと米国の教養大学の日本版として産声を上げた。彼らのことをよもや忘れてはいまい・・・」
ICU「ま、まさか米国のハーバードスタンフォードに匹敵する最強の教養大学
にして我が両親スワースモア大、アマースト大のことか?」
同志社「そうだ米国で7武神と言われるメンバーのうちの二人だ。彼らの力を借
りよう。彼らならばオックスブリッジとも互角以上の実力を持つ。」
ICU「むう、た、確かに。だが、俺はもうオヤジとは親子の縁を切っている。果たして俺の力になってくれるか。」
同志社「分からない。だがやるだけの価値はある。今から米国に飛ぼう。もう無意味な戦争は終わらせるのだ。」
ICU「ああ、わかった。」

こうして同志社ICUは新たな同盟を結び、米国の7武神のメンバーでICUの両親、
スワースモア、アマーストの力を借りるべく米国に飛び立った。
一方圧倒的なの力を持つ東工大の新たな配下となった理科大もまた、密命を帯びて
米国の7武神のメンバーMIT、CITの元へ密かに向かっていた。



〜〜
戦局は徐々に膠着状態になり、泥沼化をし始めていた。一橋大はあせっていた。
(く、くそっこんなはずではなかった。本来京大らを軽々ぶちのめすはずが
まさかここまで群雄割拠の状態を呈するとは。。。不覚)
一橋「とりあえず、弟分の早稲田、慶応に会いに行くか・・・」
一橋はこう独り言を言い、2人に会いに行った。
一橋「よう・・・おい、そのケガはどうしたんだ?」
早稲田「よ、予備校軍にやられたんだ。まさかやつらがここまでつよい
とは・・・」
慶応「や、やれらましたよ。我々はもう当分戦力にはなりません。不覚です。」
一橋「ちっ。これではどうしようもないな。どうすればいいか・・・」
早稲田「こうなったら7武神に力を借りよう。我々も以前会ったこと
のある・・・」
一橋「シカゴ大か、、あのノーベル経済学賞受賞者を多々輩出した全米
最強の経済学を武器に持つ・・・」
慶応「そうです。我々が初めて日本に経済学という武器を輸入したときに
お世話になったシカゴ大です。そして私のKBSは同じく7武神のメンバー
ハーバードから経営学を輸入しています。この2校の力を借りるしかあり
ません。」
一橋「たしかに、この2校とは友好関係にある。そうだ、彼らの力を
借りて劣勢を挽回しよう。」

こうして3校は急遽日本を離れ、米国7武神のメンバーハーバード、
シカゴの元へと向かっていった。そして戦局の舞台は日本から米国へと
移りつつあった。



〜〜
ロサンゼルススラム街の一角、寂れたバーが並ぶ路地裏・・・
阪大「あなたが我々に協力し、作戦が成功した暁には7武神最強のメンバーの
座につけるよう日本から徹底的に援護しますよ」
???「ほう・・・だがお前達にそれをやるだけの実力があるのかな?」
阪大「我々を見くびってもらっては困りますよ。京大阪大は常時理系国際投稿論文数で世界トップ10にいるではないですか。」
???「ふ、そうだな。お前達ならあのにくったらしいMITやCITとも互角のパワーを持つかもしれんな。ふふふ」
阪大「噂によると既に他の7武神のメンバーには既に日本の他の大学と秘密裏に協定が結ばれているそうです。あなたもうかうかできませんよ。」
???「そうか。いいだろう。俺もそろそろ7武神の連中と馴れ合うのも飽きてきた頃だ。全米最強の座につくのもいいだろう。」
阪大「シリコンバレーを配下にもつあなたなら訳ありませんよ。では最終兵器の
開発をお願いしますよ。スタンフォードさん。」
スタンフォード「くくく」

靴音が去っていき、再び路地裏に静寂が戻っていった。そして7武神最強の
メンバーとも言われるスタンフォードを味方に引き入れた阪大は意気揚々と
引き上げていった。

7武神=ハーバード、スタンフォード、MIT、CIT、シカゴ、スワースモア、
アマーストの全米最強の7大学。全米のみならず、世界の大学の頂点に
君臨している。