法政の逆襲1

一ヶ月に一回開かれる「MARCH会議」にて

立教「法政、お前はクビだ」
法政「は?」
明治「お前如きが俺等といつまでも肩並べられると思ってるのかよ!」
法政「おいおい、待ってくれよ…」
青学「悪いですね、そういうことです」
法政「じゃあ、俺の代わりはどうすんだよ!!」
立教「彼に入ってもらうことになった」
学習院「よろしく、学習院です。趣味はバイオリンです」
法政「そ、そんな…」
中央「今日から俺たちは“MARCG”として生まれ変わる」
法政「どう読むんだよ!」
明治「うるせぇ!さっさと出て行け!!」
法政「覚えてやがれ、必ず復讐してやる!」

一年後―――
立教「MARCGは絶好調だな」
明治「ああ、人気は鰻登りだぜ」
青学「少し法政は可哀想でしたがね」
中央「まあいいさ、あいつはあいつで上手くやってるだろ」
学習院「趣味はバイオリンです」
そこへ、法政と謎の男が現れた!!
法政「よう…」
明治「うわ、法政!今更何の用だ!?」
法政「こいつが俺の新パートナーだ」
慶應「なんだね、この小物共は」
青学「け…慶應!?」
法政「俺たちは今日から“法慶”として生まれ変わる」
MARC「“法慶”!?…ま、負けた…完敗だ…」
学習院「趣味はバイオリンです」


団結 〜法慶結成の時〜
MARCHからクビにされて酒を飲んで荒れている法政。

法政「クソッ!あいつら・・・復讐してやる・・・でもどうやって・・・
   あ、あそこにいるのは慶應・・・?」
慶應「よう。法政じゃないか。MARCHの調子はどうだ?」
法政「それが・・・・」
  
      ・  
      ・

慶應「そうか。それは辛いな・・・
   実は俺もこの間早稲田の野郎とやりあっちまってな・・・」
   もうあいつとは組まないって決めたんだ。」
法政「そ、そんなことが・・・」
慶應「ああ、あいつは何も分かっちゃいないんだ。
   MARCGのやつらだってそうさ。自分達のことしか考えてねぇ。」
法政「慶應さん・・・」
慶應「もし俺らが組んでたらそんなことにはならなかったかもしれないな・・・」
法政「俺らが組んでいたら・・・?」

法政&慶應「!!!!!!!!!」

法政&慶應「ほ、ほうけい!!??」

慶應「やるか・・・・」
法政「やりましょう・・・」

後、復讐編に続く


〜法慶崩壊〜
【前回までのあらすじ】
突然MARCHを解雇された法政であったが、慶應と組み、
“法慶”としてデビューを果たした。さてはて…

法政「みんなノッてるかーい!」
受験生A「キャー!!」
受験生B「法政様〜〜〜!!」
受験生C「握手してくださ〜〜〜い!」
法政「みんなを合格させたいけど、僕の体は一つだからね、
   でも、みんなを合格させるよう頑張るよ!!」
受験生達「ワーワー!法政さ〜〜ん!!」

楽屋にて――――――
法政「今日も絶好調でしたね」
慶應「その事なんだが…」
法政「はい?」
慶應「すまん!法慶のコンビを解消したいのだ!」
法政「え?」
慶應「実は昨日、喧嘩別れしていた早稲田からメールがあったのだ。
   『俺が悪かった、もう一度お前と組みたい』と…
   わがままは承知だが、俺にはあいつしかいないんだ!!」
突然の告白に法政は考えた。しかし、答えはすぐ出た。
法政「慶應さん、行って下さい。あなたには早稲田さんしかいませんよ」
慶應「すまん、この借りは必ず返す!!」
少し涙ぐみながら、慶應は楽屋を出て行った。
法政「これで………よかったんだ………」

どこにも属さない、事実上のフリーとなった法政に受験生は冷たかった。
受験生A「誰だっけ、あんた?」
受験生B「あんたを受験する?ああ、そんなことも言ったっけか、ハハ」
受験生C「俺は成蹊にするんで」
人気はガタ落ち、法政の倍率は瞬く間に1倍を切った………。


〜京の都の帝王〜
落ちぶれた法政は夜の街をあてもなく歩いていた。すると、何者かに話しかけられた。
法政「くそ、これからどうすりゃいいんだ…」
??「そこのキミ、ちょっと話があるんだ」
法政「ん?」
??「キミは確か法政君だよね、元法慶、そして元MARCHの」
法政「………だったらどうだってんだ!!」
法政は男に殴りかかった。
ブンッ
しかし、その男はその攻撃をいともあっさりかわした。
法政「くそっ!」
??「フフフ…腕は衰えてないようだ。もっともそうでなければ誘わないが」
法政「あ、あんた…一体!」
??「私は京大という者だ。聞いた事くらいあるだろう?」
法政「きょ、きょ、きょ、京大!?
   聞いた事あるも何も、日本で東大さんと張り合える唯一の人じゃないですか!」
京大「フフフ…東大ね。だが、あいつの時代は終わりだ」
法政「え?終わり?」
京大「実は私はクーデターを起こそうと思っている。
   これ以上、日本を東大に牛耳らせるわけにはいかない」
法政「クーデターって…ちょっと待って下さいよ!」
京大「実はね、私と東大を除く旧帝五人のうち四人は既に私の傘下に入っている。
   北大も間もなく屈服するだろう。
   つまり日本全国VS首都圏という構図が出来上がるわけだ」
法政「な………!!」
京大「キミは元東大派だろ?キミの力が借りたい…」
法政「俺が!?知らないようだから言っときますよ。俺の今の倍率0・3ですよ!
   こんな奴にどうしろと言うんです!からかうのは止めて下さい!!」
京大「憎んでるんだろ?自分を捨てたMARCGや慶應を…」
法政「………」
京大「無理する必要は無い。成功した暁には関関同立…いや、もっと上のポストを用意しよう」
法政「関関同立より上!?で、でも………」
京大「返事を急ぐ必要は無い。明日またここで会おう、その時返事を聞かせてくれ」


〜決意〜
昨夜の京大の突然の誘いに、法政は悩んでいた。現状維持か裏切りか…。
まして、これはただの裏切りではない。かつての仲間達の死を意味する裏切りである。
法政はいつしかMARCH結成当初の頃を思い返していた。
    ・
    ・
東大「君は今日から“MARCH”の一員だ。頑張ってくれたまえ」
法政「は、はい!」
法政はとある部屋に案内された。そこにはこれから組む四人の姿があった。
東大「彼が法政君だ。まだ新米だが、才能は私が認める」
法政「法政です。よ、よろしくお願いします!」
立教「よろしく、共にMARCH発展のため尽くしましょう」
青学「良い顔をしてますね。頑張りましょう」
中央「早稲田さんや慶應さんに追いついてやろう!」
明治「せいぜい足を引っ張らないように頼むぜ!………よろしく」
    ・
    ・
あの頃は楽しかった。笑ったり、泣いたり、怒ったり、喜んだり………
今でこそ袂を分かった仲ではあるが、MARCHの絆はそう簡単に切れるものではない。
そう思った瞬間、法政は決意した。
「断ろう」

その夜、法政は昨夜の場所へ向かった。待っていた京大が話しかける。
京大「その顔だと、決意は固まったようだな」
法政「はい、折角ですが、その話は―――」
その瞬間、そばの茂みから集団が飛び出してきた。そして、法政を取り囲んだ。
法政「だ、誰だお前ら!」
京産「くくく…たまたま近くにいた“産近甲龍”です」
近畿「お前は断ることはできないんだよ」
龍谷「予測できなかったのかな?ハハハ」
甲南「さ〜て、死ぬか軍門に下るか、答えてもらいましょうか」
法政「そんな!京大さん、話が違うじゃないか!!」
京大「言うの忘れてた、ゴメン」



〜〜
落ちぶれた関大は夜の街でキャバレーのキャッチをしていた。すると、何者かに話しかけられた。
関大(くそ、これからどうすりゃいいんだ…)
??「そこのキミ、ちょっと話があるんだ」
関大「ん?お一人様ごあんなーい!!」

ドスッ!!  

??「・・・」
関大「お客さん、な、何を、、、、そんなに慌てなくて、、も、、」

関大「ん、、、ここは、、どこ、? !!!!」
??「キミは確か関大君だよね、元関関同立の」
関大「………だったらどうだってんだ!!大体あんた何者だ?人を気絶させてこんなことに連れて来て!!」
関大は男に殴りかかった。
ブンッ
しかし、その男はその攻撃をいともあっさりかわした。
関大「くそっ!」
??「くくく…腕は衰えてないようだ。もっともそうでなければ誘わないが」
関大「あ、あんた…一体!」
??「私は阪大という者だ。聞いた事くらいあるだろう?」
関大「は、、ははは、、阪大!?
   聞いた事あるも何も、関西、、いや日本でもトップクラスの人じゃないですか!」
阪大「くくく…東大ね。だが、あいつの時代は終わりだ」
関大「え?終わり?」

〜〜
関大「え?終わり?」
阪大「実は私達はクーデターを起こそうと思っている。
   これ以上、日本を東大に牛耳らせるわけにはいかない」
関大「クーデターって…ちょっと待って下さいよ! それに、「達」って他にもいるんですか?」
京大「くくく、、まぁ聞きたまえ。
   実はね、彼と東大を除く旧帝五人のうち四人は既に私達と同盟を結んでいる。
   そう!!京大のもとでな。北大も間もなく屈服するだろう。
   それに、地方国公立も神大、阪市大によって、、、、、
   つまり日本全国VS首都圏という構図が出来上がるわけだ」
関大「な………!!」
阪大「キミの力が借りたい…」
関大「俺が!?知らないようだから言っときますよ。俺の今の倍率0・3ですよ!
   こんな奴にどうしろと言うんです!からかうのは止めて下さい!!」
阪大「憎んでるんだろ?自分を捨てた閑閑同立を…。彼等のせいで君はキャッチなどという誠に下劣な仕事をせずにはいられない。」
関大「でも、首都圏には勝てないんじゃ?」
阪大「フフフ、彼はとても頭がきれていてね、、元と言った方がいいのかもしれんが、、
   東大勢の中の一部にも手を出しているのだよ」
関大「………」
阪大「無理する必要は無い。成功した暁には早計上督レベルのポストを用意しよう」
関大「早慶上督!?で、でも………」
阪大「返事を急ぐ必要は無い。明日またここで会おう、その時返事を聞かせてくれ」