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少年ピーターはどうしてもテレビゲーム機が欲しくて、神さまに100ドルくれるように手紙を書くことにしました。神さま宛の手紙を受け取った郵便局はそれを政府に発送し、大統領補佐官はその無邪気な手紙が大統領を喜ばせるだろうと思い多くの大統領宛の手紙の束にそれをもぐり込ませました。

それを読んだ大統領はほほえましく思い、秘書に命じてその少年に5ドルだけ贈ってやることにしました。小さな少年には5ドルだけだって大金ですものね。

ピーター少年は5ドルの現金書留に大喜び。神さまにお礼の手紙を書くことにした。

はいけい かみさま。おかねを どうも ありがとうございました。あなたさまは せいふをつうじて おかねを お送り くださいましたがいつもの ことながら あのカスどもが 95ドルもぜいきんを さしひいて しまいました。天ばつを くだして ください。