0359 - ZEROの法則;法則3

初デートの別れ際、相手の女が突如敬語で喋りだしたら、脈なし

シチュエーション


 インターネット上の「彼女募集」サイトで彼女(23歳・OL)と知り合った男(29歳・会社員)。二人は幾度かのメール交換と電話を踏まえ、会う約束を果たす。そして初デート、二人は東京ディズニーランドへ行き、帰りの電車の中、いい雰囲気で別れ際を迎えるが……。


男:「いやー、スペースマウンテン面白かったよねー」
女:「うん、あとシンデレラ城とか、よかったよね」
男:「俺、ディズニーランド初めてだったからさー」
女:「へー、そうなんだぁ。あたしはもう……10回近く来てるかなぁ」

−ここでしばし沈黙−  

男:「……鈴木さん(相手の子の名前)って、結構元気な感じの子だよね」
女:「え……そうかなぁ? ……あたし結構暗いよ」
男:「いや、そんなことないって。なんかすごいはしゃいでたし」
女:「ははは、あたし、ディズニーランド好きだから」
男:「そっかぁ……ふーん」

−またまた沈黙−

男:「……あ、鈴木さん、次の駅で降りるんだよね?」
女:「うん、そうだよ」

−電車が鈴木さんが降りる駅に到着−

男:「それじゃ」
女:「……はい、今日は付き合ってもらってどうもありがとうございました」←突如敬語
男:「あ……いや、こっちこそ、ありがとうございました」←つられて敬語になる
女:「明日仕事なんですよね? 頑張って下さい」
男:「あ、うん」
女:「今日はどうもでした。それじゃ、さようなら」←またね、というような言葉はない
男:「あ、じゃあまた連絡する!」←手を振るが
女:「……」←女は無言で頭を下げた

 そして電車は駅を離れていった……

 前回に続いて、敬語ネタなのであるが、やはり人と人との精神的な距離を測るのに、言葉というのは重要だ。女友達への久しぶりの電話も、「あれー、どうしたのー?」なんて言われているうちはまだいいが、「なんですか?」と言われ始めたら、もうおしまいだ。
 今回の例のパターンで行くと、彼がこの後、電話で「あのー、次いつ会えるかなぁ?」などと電話しても、ZEROの法則第一回目パターンのように、「ちょっと忙しいんですけど」とかわされ続けるだろう。
 こういう場合、しつこく会う約束を取り付けようとしないで、しばらくはメール交換を続けるのがいいと思われる(勿論、相手が返事を返してくれれば、であるが)。