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「な、なんと・・・・あれは原子力剣道・・・・」
「なに〜!知っておるのか、○電〜!!」


キューリー婦人がラジウムを発見して以来、放射性物質の研究は急激に進んだ。
この新たなる力に剣術家たちが目を付け、決して判定間違いの起こらない対戦方法と
して生み出されたのが、この原子力剣道である。
ウランの竹刀にプルトニウムの防具、プルトニウムの竹刀にウランの防具を使用して剣
道をするというだけのものではあるが、ほぼ臨界状態に保たれた武具は打ち合わされる
ことで臨界量を超え、核爆発を起こして敗者を焼き尽くす極めて危険な競技である。
ただ、勝敗は明確であるものの、1試合毎に半径数十キロが立入禁止区域になってしま
うという欠点があるため、現在では法律で禁止されてしまっているのが残念である。