0096

民約議員「人間は一つの暴君を持っていると言うのです。

すなわち、無知を指すのです。

学問は真実のうちに取られた権力です。

人はただ学問によって支配さるべきです。」



「それから、良心によって」司教は付け加えた。



「良心も同じものです。良心とは、われわれが

自己のうちに有している天稟の学問の量を指すのです。」



(注釈:ビクトル・ユーゴー(共和主義政治家、小説家、フランスの国民的大詩人[1802-1885])の小説「LES MISERABLES」の一節。
なお、ユーゴーの最後の言葉は『黒い光がみえる』だったと言われている。
天稟(てんぴん):天から授かった資質。生まれつき備わっているすぐれた才能。天賦。
)